光司
広島カープの前田健太投手のマエケン体操って面白いですね。
隊長
そうだな、あのマエケン体操は理にかなっているそうだぞ!
光司
そうなんですか?
動的ストレッチが話題に!
隊長
うむ、マエケン体操は動的ストレッチだと言われているな。
光司
動的ストレッチって何ですか?
隊長
動的ストレッチとは従来からある伸ばすストレッチとは違って、動かしながら行うストレッチのことだ。
光司
へー、そういうものがあるんですね。
隊長
うむ、数年前から注目されているストレッチ方法だよ。
光司
マエケン体操以外にも動的ストレッチってあるんですか?
隊長
有名なものだと、ブラジル体操だな。
光司
へ?何ですか、それ。
隊長
ブラジルのサッカー選手のウォーミングアップ方法なのだが、簡単に説明すると、凄くやる気がなさそうに身体をダラダラと動かすのだ(笑)。
光司
やる気がなさそうって・・・。
隊長
リラックスしながら、ということだがな、ただ見た目はダラダラしているのだ。
光司
ああ、なるほど、体を動かしながらほぐすようなことなんですかね。
隊長
おそらくな、日本では昔からウォーミングアップでも真剣にやらないといけない風潮があるが、ブラジルでは談笑しながらダラダラと身体をゆっくりと動かして、ゆっくりと筋肉を温めていくのだな。
光司
準備体操にもお国柄が現れるのですね。
隊長
うむ、ただブラジルはサッカーが凄いだろ?
光司
はい、最強ですね。
隊長
そのブラジル体操にも、一つの原因があるとも言われているのだな。
光司
どういうことですか?
動的ストレッチでパフォーマンスUP?
隊長
動的ストレッチでパフォーマンスが上がるというよりは、従来の伸ばすだけのストレッチ、静的なストレッチでパフォーマンスが下がるという感じだな、そういう研究結果があるのだよ。
光司
ええええ、従来のストレッチってみんなやるじゃないですか!!
隊長
そうなのだよ、ただな、ストレッチによって伸ばされた筋や腱が伸び切ってしまうと、運動パフォーマンスが下がるそうなのだ。
光司
うわ、衝撃です、なんのためにやっているのかわからなくなりますね。
隊長
そうだよな、準備体操でパフォーマンスを落とすなんておかしいよな、その点、動的ストレッチは筋肉が伸び切るずっと手前で、小刻みに動かしながら筋肉を温めていくから、筋や腱が伸びすぎになる心配がないのだよ。
光司
なるほど、ストレッチで伸びすぎるのがダメなんですね。
隊長
ああ、あるテレビ番組で実験していたのだが、何も準備体操をおこなわずに垂直飛びの記録を測って、その後に入念に従来の静的なストレッチをしてから垂直跳びをさせると、ほとんどの選手のジャンプ力が落ちてしまったのだよ。
光司
うわー衝撃ですね、そんなことがあるんですか!
隊長
伸びすぎた腱は、その後しばらく数時間経てば戻るそうだが、準備運動としては最悪だろ?
光司
そうですね、試合前にパフォーマンスが落ちたら意味ないですね。
隊長
だからこそ、動的ストレッチが注目されているのだな。
光司
なるほど・・・。
隊長
ある意味、ラジオ体操も動的ストレッチだから、あれは素晴らしいウォーミングアップになるだろうな。
光司
そうか、確かにラジオ体操ってあまり静止しないですもんね。
隊長
うむ、あまりきっちりと筋や筋肉を伸ばさないで、ダラダラとやるぐらいがちょうどいいのかも知れないな。
光司
なるほど、先生やコーチに怒られそうですけどね・・・。
隊長
確かにそうだがな、ブラジル人のように力を抜いて、ほどほどにするのがいいのだろ。
光司
いい意味でダラダラなんですね。
隊長
最近になってわかってきたことだが、当たり前のことを疑う必要もある、ということだ。
光司
そうですね、でも、もっと早くに知りたかったですけど・・・。
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