質のいい筋肉についてサッカーの北朝鮮の選手で考えてみる

そうだな、北朝鮮代表は確かに強かったと思うぞ。

まぁ、歴史上の問題などがあるから、そのような要素がないとは言えないが、北朝鮮代表の選手が決してラフなプレーをしてきたわけでもなく、日本の選手よりも明らかに走って頑張っていた印象だったな。

うむ、特に男子の選手を見て驚いたのだが、筋肉の付き方が昔の日本人っぽいとでもいうのかな、最近の日本のスポーツ選手とは違った印象を持ったのだよ。

食事や栄養の管理という面で見れば、日本のほうが明らかに進んでいるだろ、効率のいいトレーニングや回復方法などは間違いなく日本が上のはずなのに、北朝鮮の方が体力があり跳躍力も落ちないで、最後まで走っていたのだよ。

それもそうだが、その～何というかな、昔の屈強な身体つきの日本人を思い出してしまったのだよ。

近代のスポーツ選手は栄養や体脂肪など細かく管理されていて、スポーツをする上で理想的な身体をしているわけだが、それとは違った強さとでもいう感じなのだよ。

スポーツに適した筋肉というのは、もちろんスポーツによって違うのだが、例えば見た目としてカッコいい筋肉とは別だろ？

うむ、日本のサッカー選手の筋肉の付き方というのが、ボディービルダーほどではないが、結構カッコいいというか、見た目としても理想的な体型だったりするわけだよ。

ああ、だが北朝鮮の選手の肉体にはそのようなカッコよさはないのだよ、筋肉がほどよく盛り上がっているのは日本人なのだが、北朝鮮の選手の筋肉は筋張った感じとでもいうのかな～、密度が濃い筋肉のように感じたのだよ。

ああ、それこそ昔の日本人もそうだったのだよ、武道家っぽいとでもいうのかな～、無駄な筋肉を付けないでそぎ落としたような密度の濃い筋肉のようなイメージだ、伝えるのが難しいのだが・・・野球選手だと金本っぽいイメージだ。

うむ、だが腕とか見るとギュッと詰まっている感じがしないか？

そうなのだ、本当に必要な筋肉だけがあるようなことだ、昔の日本も栄養学など発達していなくて、現代のように効率よく蛋白質を取るなんてことはしていないはずなのだよ、むしろ炭水化物が中心の食生活だったはずなのだ。

そういうことだ、北朝鮮の選手を見てそれを凄く感じたのだな、昔の日本の侍の中には鎧を身につけたまま佐渡ヶ島から本土まで泳いだ強者がいるらしいのだが、そんなことは現代のオリンピックの水泳選手でも無理だと思うのだよ。

ああ、当時の侍が高タンパク質の食事ばかりを食べているとは思えないしな。

そうだろ、だが強かったはずなのだ、それと凄くダブったのが北朝鮮の選手ということだな。

ああ、例えば日本で育った元北朝鮮代表のチョンテセは、そのような筋肉ではなく、日本の選手のような盛り上がった筋肉隆々のカッコいい身体なのだよ。

ああ、必ずしも現代の栄養学やトレーニング方法だけが優れているわけではないと思うのだ。

そうだな、もちろん競技にもよるのだが、太い筋肉＝質のいい筋肉とは限らないわけだ。

そうだな、北朝鮮代表の選手の筋肉のバランスと食生活が、昔の日本人と似ていたのかも知れないな。