シークレット・D 

ジェネリック医薬品は危険?リスクを理解した上で上手に利用しよう

ジェネリックのイラスト 

光司
久しぶりにおばあちゃんに会ったんですけど、薬の量が凄くて驚きましたよ。

隊長
そうか、どうしても増えていくよな。
光司
薬代だけで毎月大変みたいです。
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ジェネリック医薬品は安いけど・・・

隊長
そうだろうな、毎月薬代は馬鹿にならないだろうな。
光司
はい、年金のほとんどが病院代と言っていました。
隊長
うまくジェネリック医薬品を混ぜて安く出来るといいのだが。
光司
ジェネリックって後発組の安い薬ですよね?
隊長
ああ、特許が切れて、他の製薬会社が安くつくったものだな。
光司
それって問題ないんですかね?おばあちゃんもお医者さんにジェネリックについて相談したらしいんですけど、先生があまりいい返事をしなかったようで、諦めたと言っていました。
隊長
うーん、なんとも言えないのだが、薬代が安くなるのは間違いないぞ。
光司
そうなんですね、ジェネリックは何が問題なんでしょうか、危険なんですかね。
隊長
一つ考えられるのは、お医者側からすると儲けが少なくなる、ということもあるだろうな。
光司
ああ、そういうことですか、それなら強引にでもジェネリックにしたほうが得そうですね。

隊長
ただ、それだけとも言えないのだ、ジェネリックとはいえ、元の薬と全く同じものではないのだよ。

光司
え?別の薬ということですか?
隊長
うーん、メインの成分はいっしょなのだが、やはり安く作るために、例えば薬を固める成分が違ったり、添加物の違い、包装も安いものになっているのだな。
光司
へー、そういうものですか。

隊長
あくまでも、同じ成分なのだが、製法は各社違うのだな、元の薬は治験といって何度も入念に検査されたうえで、薬として認証されて販売されているのだが、ジェネリックの場合は、そこまで大変ではないのだ。

光司
うーん、でもメインの成分はいっしょなんですよね。
隊長
ああ、だからジェネリックで大きな問題が起きたことはないのだが、お医者さんの中にはジェネリックは全く同じ薬とは言えないから、あまりすすめたくない、という意見も多いのだそうだよ。
光司
へー、そう考えると難しいんですね。
隊長
うむ、一つの目安として、ジェネリックとして売り出されてから数年経っているものに関しては、特別な副作用が問題になっていないから、そのようなジェネリックであれば勧める、というお医者さんの意見もあるぞ。
光司
なるほど、ある程度期間が経っていれば、問題ないと判断出来るんですね。
隊長
うむ、あくまでも目安だがな。
光司
ジェネリックになって長い薬なら、おばあちゃんも大丈夫ですよね。
隊長
うむ、お医者さんに相談してみるといいんじゃないかな。
光司
なるほど、おばあちゃんに教えてあげます。
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オーソライズドジェネリックという選択肢

隊長
一方でな、「オーソライズドジェネリック」というものもあるのだよ。
光司
なんですか、それは。
隊長
製造方法が元の薬と全く同じ「ジェネリック」だな。
光司
そんなのがあるんですか?じゃあそれがいいですよ。
隊長
だが、まだあまり普及していないのだな。
光司
あらら、そうでしたか。
隊長
ああ、オーソライズドジェネリックは薬の特許が切れる半年前から認められる制度で、薬を開発した会社の関連会社のジェネリックとして、販売されるわけだな。
光司
どういうことでしょう?
隊長
イメージしやすいのはプライベートブランドだな、コンビニや大手スーパーなどでオリジナル商品を売っているだろ?

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光司
はい、今は色々ありますね。
隊長
あれは、コンビニが独自に作っているわけではなく、あくまでも本業のメーカーにつくらせているわけだ。
光司
はい、聞いたことがあります。

隊長
うむ、本家のポテチと同じ工場で作っていても、値段は安く売れるわけだ、これが一般的なジェネリックだと、本家のポテチに似せて作っているわけだが、オーソライズドジェネリックの場合は、本家のメーカーが作っているから、全く同じなわけだ。

光司
なるほど、プライベートブランドなんですね。
隊長
ああ、特許が切れる半年前から売れるから、薬を開発したメーカーが他の会社にシェアを奪われる前に、オーソライズドジェネリックで客を囲い込めるというメリットもあるのだよ。
光司
いいことだらけですね。
隊長
ああ、もちろんその後に、さらに安い別の製法でつくられたジェネリックが出てくるから、それよりは高いのだが、先ほどあげたジェネリックの不安要素は全くないわけだ。
光司
そうですね、安心ですね。
隊長
だから、今後どんどん増えていってほしい製法だな。
光司
そうですね、なぜあまり増えていないのでしょうか?
隊長
うーん、日本初のオーソライズドジェネリック医薬品が出たのが2013年だから、わりと新しい制度なのだな。
光司
あ、そうなんですね。
隊長
製薬会社にも色々あって、ジェネリックばかりをつくっていたり、新薬に力を入れていたり、色々な特徴があって、その間の制度だから、まだ簡単には対応出来ていないのではないかな。
光司
まだまだ新しい制度ということなんですね。
隊長
うむ、だから今後は増えていくとおもうぞ。
光司
そうなるといいですね、お年寄りの薬代に優しいですし。
隊長
ああ、だからといって今普及しているジェネリック医薬品が全て危険というわけではないがな。
光司
まぁ、そうですよね、問題があっていいわけないですもんね。
隊長
うむ、不安がある人には、完全に同じ製法でつくられる「オーソライズドジェネリック」がおすすめということだな。
光司
そうですね、患者側に選択肢が増えるのはいいことですね。

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