光司
卵のサイズの違いって白身の大きさだけだと知っていますか?
隊長
そんなことはない、Sサイズの卵は黄身も小さいぞ。
光司
それが違うんですよ~!
卵のサイズの違いは白身だけ?
隊長
それな、よくテレビのトリビアなんかで紹介されるが、あえてそんなことはない、と言っておこう。
光司
え!?そうなんですか・・・
隊長
一般的によく売られている卵のサイズのMとLに限っては、確かに黄身の大きさはあまり変わらない傾向がある、だがSサイズの卵とLサイズの卵の黄身を見比べれば、一目瞭然、全然大きさが違うものなのだよ。
光司
そうでしたか、知ったかぶってすいませんでした。
隊長
いや、いいんだよ、卵の黄身の大きさは有名なトリビアだからな、実は昔パン屋でアルバイトをしていたことがあったのだが、一日に数十個もの卵を割っていたのだよ。
光司
へー、そうでしたか。
隊長
ああ、当時は片手で卵を割れたものだがな、それはいいとして、そこのパン屋ではスーパーで買うような卵ではなく、業者から大量に仕入れていたのだな。
光司
なるほど。
隊長
一箱だけで卵が120個も入っているのだが、その卵のサイズは小さいものが多かったのだな。
光司
へー、そうなんですね。
隊長
ああ、スーパーでもSサイズの卵を売っていることがあるが、それぐらいの大きさだったのだよ。
光司
なるほど、小さい卵をつかっていたのですね。
隊長
ああ、その小さいサイズを選んでいる理由は、黄身と白身のバランスが安定しているからなのだそうだ。
サイズの違いはグラム数
光司
安定ってどういうことでしょう。
隊長
卵のサイズはグラム数によって、分けられているのだよ。
- S=46~52グラム
- M=52~58グラム
- L=64~70グラム
- LL=70~76グラム
光司
そうだったんですね。
隊長
ああ、そしてな、このグラムの差のほとんどが白身なのは間違いないのだが、黄身の大きさも、やはり少なからず影響しているのだよ。
光司
なるほど、それで違いがある、と。
隊長
うむ、一般的に売られている卵のサイズのMやLは、スーパーに卸されるのだが、あまり需要のないSサイズは、少し安く取引されているわけだ。
光司
なるほど、業務用みたいなことですね。
隊長
ああ、そして、そこでLLサイズもあるのだが、それだと白身が多すぎて、パンの生地に卵を練り込む時に不安定になりがちなんだそうだ。
光司
なるほど、白身が多かったり少なかったりするってことですか。
隊長
ああ、それでな、卵を割る量は増えて大変なのだが、Sサイズの卵をそこのパン屋では使っていたのだよ。
光司
そうだったんですね、でもやっぱり白身の量による違いじゃないですか。
隊長
・・・そうだな、確かにそうなのだが、Sサイズは安定している、誤差が少ないということだよ、それにSサイズの卵は若い鶏の卵なのだな。
光司
へー、そうなんですか、親鳥の年齢によって大きさが違うのですね。
隊長
ああ、だからLサイズは年老いた鶏なんだな、産道が広がって卵が大きくなるのだそうだ。
光司
そうなんですね、ということは、Sサイズの卵のほうが、若くて新鮮な卵なんですね。
隊長
ああ、卵の質もいいような感じがするだろう。
光司
確かに・・・。
料理によって使い分け
隊長
一般家庭で卵を使う場合は、それほどサイズに気を使わなくてもいいのだが、お菓子作りの時だけは、Mサイズのほうがいいと思うな。
光司
何故ですか?
隊長
レシピに「卵2個」と書いてあった場合、Lサイズだと、白身が多すぎなことが多いのだよ。
光司
なるほど、そうですか。
隊長
ああ、黄身の大きさはそれほど変わらないのは確かだが、白身が多いとお菓子作りは失敗しやすいのだな、パン屋のように大量に作るところでも、僅かな分量の差で味が変わってしまうのに、家庭用の少量しか使わないお菓子での卵のサイズによる誤差は非常に大きいということだ。
光司
なるほど、同じ10グラムの誤差でも全然違うのですね。
隊長
ああ、黄身と白身をキッチリと分けて使用する場合は、Lサイズの卵のほうが、白身は多くていいのかも知れないが、卵まるごと使う料理は「Mサイズ」と考えたほうが失敗は少ないだろう。
光司
そうでしたか、これから卵を買うときは、サイズも気をつけます。
隊長
そういえば、ツイッター上で、わざわざ気味の大きさを検証してくれている人がいたぞ。
光司
おお、やっぱり黄身の大きさは関係あるんですね。
隊長
ああ、もちろん白身が大半をしめるのだが、少なからず黄身の大きさも違うということだな。
光司
よくわかりました。
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