光司
革靴の皺って元に戻りませんかね?
隊長
うーん、皺の深さにもよるのだが・・・
光司
やっぱり難しいですかね。
革靴の皺も色々
隊長
革靴に皺が出来るのは、別におかしいことではないからな。
光司
でも、隊長の革靴は僕のより皺が全然少ないですよね。
隊長
そうか?うーん、靴のサイズがあっていないと皺も大きくなりがちだな、どうしてもオーバーサイズだとその分、隙間や空間があるから皺がよりやすいしな。
光司
そうか、僕の革靴は大き過ぎますかね~。
隊長
そうなのかも知れないな。
光司
でも靴のサイズ合わせって難しいですよね。
隊長
ああ、左右で足の大きさやサイズが違うことは珍しくないからな。
光司
へー、左右で違うのですか?
隊長
ああ、外羽根式の紐靴を結んだ時に左右で感覚が違うなんてよくあることだ。
光司
あ、ホントですね、隙間が全然違う、そう考えると紐靴のほうがフィットしやすそうですね。
隊長
まぁそうだな、革靴の皺も当然左右で違ってくることにもなるしな。
光司
なるほど、靴の左右の差は考えたこともなかったです。
革靴の中敷きで調整可!
隊長
若干のオーバーサイズ、厚みが不足しているのなら、中敷きを厚みのあるタイプに替えるとフィット性がよくなることもあるぞ!
光司
ああ、なるほど、中敷きですか。
隊長
モノにもよるが、踵のほうが厚みがあったり、全体的に底上げするような中敷きもあるしな。
光司
へー、中敷きにも色々あるんですね、意識したことがなかったです。
隊長
ああ、極端なモノだと身長が高くなる中敷き、なんてモノも存在する。
光司
へー、面白いですね、シークレットブーツみたいで。
隊長
そうだな、流石に履き心地は犠牲になる可能性が高いがな。中敷きもピンきりで本当に良いものは抜群に履き心地がよくなるぞ!
光司
へー、そうですか。
隊長
ああ、極端にサイズが違えば難しいがな、それに長く使っていると靴底が沈んでくるから、その補助に中敷きを使う、という方法もあるぞ。
光司
靴底が沈む!?全く知りませんでした、そういう考えもあるんですね。
靴の皺にはシューツリー(シューキーパー)!
隊長
ちなみに中敷きでサイズを合わせても、革靴に全く皺が出来ないということはないから、シューツリーで形を整えることも必要だな。
光司
なるほど、こういうものがあるんですね、でもちょっと高いんですけど・・・。
隊長
100円ショップのプラスチックのバネ式のシューキーパーもあるのだが、それだと安い革靴だと踵に負担がかかってダメなのだよ。
光司
あ、僕の革靴は安物だからダメかも知れない・・・。
隊長
そういう時は、丸めた新聞紙が一番だぞ、見た目の問題を除けば、丸めた新聞紙は隙間なく押し込めるからかなり万能でもある。
光司
へー、新聞紙が万能ですか。
隊長
ああ、どの革靴の形にもフィット出来るからな。
光司
なるほど、確かに形は自由ですもんね。
隊長
うむ、それに湿気も臭いもとることが出来る。
光司
臭いにもいいんですか?
隊長
ああ、雨で革靴が濡れた時も新聞紙がいいな、革は水に浸されて乾燥すると縮むから、その時に皺がよっていると、一気に縮みすぎて変な皺になってしまうのだよ。
光司
あらら、それはいやですね。
隊長
うむ、だからこそ新聞紙が湿気もとり、形も整えてくれて最高なのだ。
光司
へー、案外凄いんですね。
隊長
あえて欠点を言えば、インクが多少靴の内側にうつることもある、それがイヤなら使い古した靴下でもかぶせてしまえばいいぞ、あとは伸びきってしまった革靴をもとに戻す荒業として、あえて水に浸してしまう、なんてものもある。
光司
それでうまく縮むんですか?
隊長
縮み過ぎる場合もあるな、財布などを水に落として水に浸かってしまうと、その後、乾燥させてもカード入れがキツキツになる場合がある。
光司
へー、縮ませる加減が難しいですね。
隊長
革靴の場合はそうならないためにも、詰め物としてシューキーパーや新聞紙が活躍するのだな。
光司
なるほど、伸びきった革にはいいかも・・・。
隊長
だが、あくまでも荒業だ、上手くいかなくても補償は出来ないから、捨てる前に試してみる程度で考えておいてくれ。
光司
なるほど、簡単ではないのですね。
隊長
ああ、財布のような小さめの革製品なら成功率は高いようだな、靴やバッグだと、どうだろうな。
光司
加減が難しいんですね。
隊長
うむ、まぁ、縮み過ぎないように、しっかりと新聞紙を詰めておくことだな。
光司
なるほど、捨てる前に一度試してみる価値はありますね。
隊長
ああ、ポイントは何度も新聞紙を替えて、水分を吸い取らせることだ、4、5回は替えたほうがいいな。
光司
そんなにですか、結構大変ですね。
隊長
うむ、そこまでしても完全に乾燥するまでには時間がかかるものだよ、二日はほしいな、さらに日陰で風が当たるところが望ましいな。
光司
なるほど、陰干しで。
隊長
ああ、水分の引き取りが甘くて乾燥に時間をかけてしまうと、カビが発生する原因にもなるから、新聞紙を変えて水分を小まめに吸い取って、さらに天候も気をつけてから行ってくれ。
光司
わかりました、そう考えるとかなり難しいですね。
隊長
そうかもな、乾燥させたら必ず靴クリームや革用の油で栄養を補給してやれよ。
光司
はい、わかりました。
隊長
そうすれば、伸びきった皺が少しは整う可能性があるな。
光司
それでも少しなんですね、革製品は難しいです。
隊長
だからこそ、購入時のサイズ合わせがとても大切なのだよ、履きやすいからといって大きいサイズを選んでしまうと、皺だらけの革靴になるということだな。
光司
なるほど、革靴の購入時のサイズ合わせは気を付けます、ありがとうございました。
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