光司
とんでもないクリスマスソングを発見してしまいました。
隊長
ほう、どんな曲かね?
光司
はい、切ないというか、暖かいとうか、とんでもないのであります。
ミドリカワ書房の「みんなのうた」
隊長
大抵のクリスマスソングは幸せな歌か、失恋がテーマだよな。
光司
はい、そんな次元じゃないのです、なんとサンタさん側からのクリスマスソングであります。
隊長
視点がサンタなのか?それはまた珍しいな。
光司
はい、その展開も凄くてですね・・・なんといいますか、愛の本質なのかどうか、色々考えさせられる内容なのであります。
隊長
うーん、よくわからないな。
光司
取りあえずユーチューブにありましたので→みんなのうた
究極のクリスマスソング、みんなのうた
隊長
・・・確かにとんでもないな、プレゼントなんか本当はあげないんだな。
光司
はい、とんでもないです。
隊長
こっちのサンタさんのほうが、本質に近いような気がするな。
光司
はい、僕もそう思ったのです。
隊長
カップルが盛り上がるためだけのクリスマスとは違うな。
光司
はい、全然違います。
隊長
カトリック的にも、本質をついているように感じる。
光司
どうなんでしょうね。
隊長
そもそもこの人は誰なんだね?
J-POP界の無頼派、ミドリカワ書房
光司
歌っているのはミドリカワ書房というシンガーソングライターであります。
隊長
ミドリカワ書房?聞いたことないな。
光司
えーとですね、調べてみると色々面白くてですね、幾度となくレコード会社が変わっていまして、
隊長
売れていないのか。
光司
まぁ、それもあるのでしょうが、その作風が危険だと判断されるようです。
隊長
危険?
光司
はい、デビューアルバムは大手のソニー・ミュージックに販売しているのですが、その後ソニー所属ながら、自主レーベルでCDを販売という不思議なことになっています。
隊長
どういうことだ?
光司
あまりにも歌詞が危険ということらしいです。
隊長
そんなことあるのか。
光司
はい、誰かの誹謗中傷というよりは、犯罪を犯した加害者側の立場を歌った曲がありまして、
隊長
ほう・・・。
光司
被害者側からすれば、辛いであろう内容だったりですね、するわけです。
隊長
不思議なミュージシャンなのだな。
光司
はい、大抵の曲に主人公の設定がありまして、物語風な曲なのであります。
隊長
へー、サンタさんのクリスマスソングだけじゃないのか。
光司
はい、本当に色々ですね、老若男女の歌があります、子供から思春期の男女、夫婦、老人とあります。
隊長
それは他の曲も聞いてみたくなるな。
光司
どれもとんでもないです、とっても素敵な展開でもオチがあったりしますし。
隊長
ほう。
光司
あと特徴てきなのが、続編がありますね。
隊長
曲に続編か、虎舞竜のロード二章みたいなことか。
光司
それとはちょっと違いますね、えーとですね、ある曲に対してのアンサーソングになっていたりします。
隊長
ピンと来ないな。
光司
父親が娘に語りかけている歌(それぞれに真実がある)に対して、その後の娘側の視点の歌(続・それぞれに真実がある)などです。
隊長
ほう、小説で章によって主人公が変わるパターンみたいだな。
光司
あ、それに近いです、あとは他のミュージシャンの曲のパロディというかオマージュも多いです。
隊長
パロディはダメじゃないか。
光司
えーとですね、あの、これまた説明が難しいのですが、パクったとかじゃないんです、曲名だけオマージュとかありまして、
隊長
ほう。
光司
松任谷由実さんの「春よ来い」に対しての「春よ来るな」や、
隊長
ははは、凄いセンスだな。
光司
浜田省吾さんの「I am a father」に対しての「I am a mother」などがあります。
隊長
大丈夫かそれ、許可とっているのかな。
光司
大丈夫だと思われます、「I am a mother」に関しては、バックバンドがなんと浜田省吾のバンドだったそうです。
隊長
おお、それなら間違いないな。
光司
ええ、他にもゲイの立場を歌った「愛なるは」という曲があるのですが、
隊長
ゲイ・・・老若男女どころじゃないな。
光司
この曲のタイトルは「はるなあい」さんをもじったので、はるなあいさんの事務所に許可をとったとありました。
隊長
なるほどな、色々やってるな。
光司
ちなみに変わったクリスマスソングの「みんなのうた」はベストアルバムにだけ収録された曲でして、
光司
ミドリカワ書房さんのベストなので、初めて聞くにはいいんじゃないでしょうか。
隊長
おお、買ってみようかな。
光司
でも売り切れなんですけどね・・・。
隊長
あら、人気あるのだな。
光司
事務所がコロコロ変わるので、追加されないようです。
隊長
あらら、それは貴重だな。
光司
ファースト・アルバムは一時プレミアがついて、オークションで1万5千円の値段をつけたとありました。
隊長
ほう、そうなのか。
光司
ええ、不思議な魅力があるようです、芸能界にもファンを公言している方がいまして、ピースの又吉さんや、エハラマサヒロさんと仲良しとありました。
隊長
ほう、また個性的な人達だな。
光司
あとはガリガリガリクソンさんもです。
隊長
ははは、懐かしいな。
光司
さらにセカンド・アルバムでは劇団ひとりさんとコラボしていますしね。
隊長
芸人さんとコラボ?
光司
えっと、すべての曲の前に、劇団ひとりさん扮するキャラクターによるコントのような語りが入っています。
隊長
へー、面白いことやっているのだな。
光司
はい、ファーストやサードアルバムでも別の方がやっていますね。
隊長
なぜ今まで知らなかったのだろう・・・
光司
うーん、ミドリカワ書房はテレビ向きじゃないからかも知れませんね。
隊長
そうなのか。
光司
はい、本人はイケメンなんですけどね。
隊長
作風か。
光司
おそらくは。
隊長
まぁ、でも聞いてみたくなったな。
光司
はい、「万引きGメン」が入っているセカンド・アルバムをオススメします。
隊長
「万引きGメン」の曲があるのか、本当に幅が広すぎるな!
光司
はい、ミドリカワ書房は何でもありですから。