隊長
いや~久しぶりに泣いてしまったよ。
光司
ええ!?どうしたんですか?
隊長
ああ、感動というか、哀愁というか、嬉しいのか、悲しいのかよくわからない涙がこぼれたのだよ。
光司
・・・複雑ですね。
隊長
ああ、複雑だ、気がつくと、涙がこぼれていたのだよ。
光司
いったいどうしたんですか?
隊長
うむ、フラワーカンパニーズの曲がラジオから流れてきたのだよ。
光司
フラワーカンパニーズですか・・・
フラワーカンパニーズとは?
隊長
ああ、ラジオでフラカン特集していたようでな、それから久しぶりに気になって調べてみたよ。
光司
そうですか。
隊長
ああ、フラワーカンパニーズは4人組のロックバンド、1989年結成だ。
光司
結構古いんですね。
隊長
ああ、そこがポイントなのだよ、メジャーデビューは1995年だ。
光司
そうですか、もうすぐ20年ですね。
隊長
ああ、しかし2001年のレコード会社との契約を解除されるのだ、そこからインディーズを経て、またのし上がってきたのだよ。
光司
そうでありましたか、でもそれならエレファントカシマシとかもそうですよね。
隊長
まぁ他のバンドもそういうレコード会社の移籍や解雇はあるがな、ただ感動したのはフラワーカンパニーズには、これといったヒット曲がなかったのだそうだよ。
光司
え!?
隊長
本人達がネタにして答えていたのだが、こんなにも売れずに長く続いたバンドはいない!と豪語しているのだ、周りの熟れなかったバンドはみんな解散したそうだ、食っていけないからな。
光司
そうですよね、それが普通ですよね。
隊長
ああ、ヒット曲があるバンドは別だがな、その一曲だけでも長く続けられるのだな。
光司
なるほど、それがない、と。
隊長
うむ、大抵の長く続いているバンドは、大ヒット曲があるか、活動休止を挟んでいるそうなのだ。
光司
なるほど、そうなんですね。
隊長
ああ、そこがフラワーカンパニーズの男気なのだよ、どんなに売れなくても続けてきた、そういう諦めきれない男の哀愁が、歌詞に現れていてたまらないのだ。
光司
そうでしたか。
「深夜高速」だけじゃなかった・・・「この胸の中だけ」
隊長
そして、2004年9月「深夜高速」が発売される。
光司
これは僕も知っています、話題になりましたね。
隊長
ああ、名曲中の名曲だ。
光司
はい、凄いです、アルバム全部が「深夜高速」なんですもんね。
隊長
ああ、私はこの曲もラジオで知ったのだがな、
(なぜかフラカンはラジオとの相性がいいと思う)
光司
はい。
隊長
凄く印象的だったのでよく覚えているのだよ。
光司
どんな風に印象的だったんですか?
隊長
ああ、伊集院光のラジオでこの曲が流れたのだが、普段から音楽はかかるのだけれども、その曲の内容について触れることなんて、それまでなかったのだな。
光司
曲紹介だけ、ということですか。
隊長
ああ、それがな、この「深夜高速」に限っては、伊集院光が熱く、熱く語っていたんだよ。
光司
なるほど、それは気になりますね。
隊長
ああ、そして曲が流れると「生きててよかったー」で度肝を抜かれるわけだ。
光司
凄い曲ですもんね、それがフラカンとの出会いだったんですね。
フラカン、しぶとい男たちの生きざま!
隊長
そうだな、それから気になるようになった、そして、その後に知った曲が「この胸の中だけ」なのだ。
隊長
この曲の歌詞を、さっきラジオで聴いて、改めて感動して涙が出たのだよ。
光司
どんな内容なんですか?
隊長
うむ、物語調で進んでいってな、過去の小学生の頃の自分との掛け合いなんだが、その中で小学生の頃の自分に「大人って楽しいかい?」と聞かれて、「昔と変らないよー、ただ昔と違うのは昔は嬉しい時に涙なんか流れなかったなー」という歌詞があってな、それで思わず泣いてしまったのだよ。
光司
・・・そうですか。
隊長
ああ、年を重ねると、ちょっとした嬉しい出来事が、本当にありがたくてな。
光司
・・・。
隊長
昔は嬉しいことを当たり前のように喜んでいられたのだが、今は嬉しさより、ありがたさがこみあげてくるのだよ。
光司
そうですか。
隊長
ああ、そういうものだよ。
光司
隊長も苦労してきたんですね。
隊長
はは、まぁ、な!?それはいいだろ。
光司
はは、そうですね。
隊長
明石家さんまさんの名言にな、「やさしさをもった人は、それ以上の悲しみをもっている」というのがあるのだ。
光司
はぁ。
隊長
そういうことだよ。
光司
・・・そうですか(どういうことだよ!)
そして・・・エンドロール
隊長
そして、2012年10月「ハッピーエンド」というアルバムを発表する。
(対談記事がありました→フラカン✕伊集院光)
隊長
その中に「エンドロール」という曲があってな。
隊長
それが、あの東日本大震災後に作られた曲でな、とんでもないのだよ。
光司
とんでもないですか。
隊長
ああ、魂を揺さぶられるような曲なのだ。
光司
凄いですね。
隊長
本当に凄いのだ、フラカンはキレイ事だけをいうバンドでもなく、かといって、いじけて文句ばかりいうバンドでもない。
光司
なるほど。
隊長
「切なさと 哀愁と 心強さ」 のバンドなのだよ。
光司
・・・うまいこと言ったんですか?
隊長
・・・「強がりとフラカンと私」
光司
・・・イマイチですね。
隊長
・・・そうだな、とにかくフラワーカンパニーズがバンドを続けてきてくれて、本当に良かったと思う、生きててよかったと思ったよ。
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